Creative Learning Design Camp とは
Creative Learning Design Camp(CLDC)は、北海道大学・北海道教育大学・武蔵野美術大学の3大学が共同で実施する教育プログラムであり、「創造的な学び」のデザインをテーマに、学生が体験と実践を通して学ぶことを目的としている。
「CLDC」のnoteはこちらhttps://note.com/cldl
本プログラムは、将来学校教育や子どもに関わる職業に携わることを志す学生が、自ら「創造的な学びの体験」を設計し実践できる力を育成することを目指して企画されたものである。2024年度に初めて実施され、2025年度は2年目の実施となった。(以下、2024年実施時の様子)
【プログラム概要】
名称:Creative Learning Design Camp 2025
目的:創造的な学習について体験、実践しながら学ぶ
日程:2025/9/12〜16(5日間)
場所:雨煙別コカコーラ環境ハウス
参加者:北海道教育大学・武蔵野美術大学(合計27名)
※北海道教育大学では集中講義「創造性教育の理論と実践」として開講
みんなで一緒に考え、やってみる5日間
本プログラムは、「創造的な学び」をテーマとした5日間の集中プログラムとして実施した。

参加者はまず多様なワークショップを体験し、そこから得られた気づきや問いを共有する。その上で、「創造的な学びとはどのようなものか」を参加者同士で考えながら理解を深めていく。
最終的には、学生チームがそれぞれ「新たな学びの体験」を設計し、子どもたちを対象としたワークショップとして実践することを目標とした。体験者として学ぶだけでなく、実践者として学びをデザインする経験を重視したプログラムである。
多様なワーク・実践の場・多様な学生
本プログラムには、主に次の3つの特徴がある。

① 実践者による多様なワークショップ
創造的な学びを実践している4名の実践家をゲスト講師として招いた。参加者は、実際に子どもたちと行われているワークショップを体験しながら、創造的な学びの考え方や学習環境のデザインについて学んだ。
② 子どもとの実践の場
5日間のプログラムの中で、子どもたちとワークショップを行う機会を3回設けた。
1回目はゲスト講師によるワークショップを体験し、2回目および3回目は学生がファシリテーターとしてワークショップを実施した。体験と実践を往復することで、学びの理解を深める構成としている。
③ 多様な学生による共創
本プログラムには27名の学生が参加した。参加者は北海道教育大学(岩見沢校・函館校・札幌校・釧路校)および武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科の学生である。
また学年も学部1年生から4年生まで幅広く、異なる背景を持つ学生同士が協働することで、多様な視点から学びのデザインを検討する場となった。
ゲスト講師
本プログラムでは、創造的な学びの実践に関わる多様な分野の専門家をゲスト講師として招いた。

鳥羽瀬 有里
こども哲学・哲学対話のファシリテーターとして活動し、中学・高校の探究学習の支援などにも携わる。本プログラムでは哲学対話の手法を用いた「問いCreation」のワークを実施。
上田 信行
プレイフルラーニングの研究・実践で知られ、同志社女子大学名誉教授、ネオミュージアム館長を務める。学生を対象に、多様なワーク体験を提供。
山内 佑輔
クリエイティブスペースVIVISTOPのクルーとして活動するとともに、ワークショップデザイナーとしても活躍。本プログラムでは子どもたちとのワークショップ実践を担当。
山田 亮
野外教育を専門とし、アウトドア環境を活用した教育活動を行う。本プログラムでは自然環境を活用したアウトドアワークを実施。
伊勢 壮太
本プログラムのプロジェクトファシリテーターとして、ワークショップデザインおよびプログラム全体のファシリテーションを担当。
デザインスプリントの考え方
本プログラムでは、「参加者」から「実践者」へと段階的に移行できる構造を採用した。

5日間の活動は、
『 体験 → 観察 → 設計 → 実践 → 振り返り 』
という流れで進行し、構成にはデザインスプリントの考え方を取り入れている。
参加者はまずワークショップを体験し、子どもたちの活動を観察する。その経験をもとに学生チームごとに「新しい学びの体験」を設計し、子どもたちとともに実践する。
その後、実践の振り返りを通して、学びのプロセスやワークショップデザインについて理解を深める。
このように、体験と実践を往復することで、「創造的な学び」を実践的に探究するプログラムとして構成した。
ワークショップレポート一覧
全5日間のワークショップレポートはこちら。
【Day1】「つくって、かたって、ふりかえる」で学びをつくる〜創造的な学びの体験〜
https://note.com/cldl/n/n90b670b57601
【Day2】一緒に活動して「共につくる」学び〜創造的な学びの観察〜
https://note.com/cldl/n/n5e00f453988c
【Day3】「共につくる」ための環境をデザインする〜創造的な学びの設計〜
https://note.com/cldl/n/n4fde9fc8b461
【Day4】子どもたちとの実践を通じて完成したワークショップ〜創造的な学びの実践〜
https://note.com/cldl/n/n2f8e9184f9d2
学生レポート一覧
プログラムに参加した学生によるワークショップレポートはこちら。
・写真から広がる無限の可能性! 子どもたちの「ぼく」「わたし」の世界
https://note.com/cldl/n/n7308d342d63e
・「へんてこ発見隊!」カオスな線から新たな視点をみつけるワークショップ
https://note.com/cldl/n/nb4f70bf97022
・まつぼっくりに命を吹き込む!多様な視点が広がる「まち工房」
https://note.com/cldl/n/n4861b5d5e6b3
・スライムと紙飛行機で描く!?子ども達の「ひらめきおえかき」
https://note.com/cldl/n/n0a2769917582
・世界に一つだけの秘密基地〜「みんなのために」手を動かす共創〜
https://note.com/cldl/n/n71639c6e4ef0
本プログラムでは、創造的な学びをテーマに、学生が体験と実践を通して学びのデザインについて考える機会を設けた。今後は、本プログラムで得られた実践を整理しながら、大学間連携による教育実践として継続的に取り組んでいく予定である。
※本プログラムは、第3期戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における研究の一環として実施しています。