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住友商事株式会社様

住友商事株式会社ライフスタイルグループ(旧:ライフスタイル事業本部・ヘルスケア事業本部)様21名を対象に、2023年9月20日から 2024年3月13日にかけて、約半年間、全9回のプログラムを実施しました。新規事業創出のための視座の多様化を目的とし、社内研修という位置付けのもと、綿密な打ち合わせをし開発をしました。

前半は、終日つかい、本学鷹の台キャンパスにて個人でのアートワークと、アーティストによる講評を行いました。工房や画材店といった美術大学ならではの雰囲気が漂う環境に身を置き、無意識のうちに抱いている前提や制約を解きほぐすことを試みました。アートワーク後は、5チームに分かれ、身近な視点から課題を発見し新規事業を作り出していくためのグループワークを行いました。業務との兼ね合いを考慮し、1回の授業時間を2〜4時間ほどに収め、アクセスの良い本学市ヶ谷キャンパスや、住友商事株式会社様が有する大手町のMIRAI LAB PALETTEにて実施するというカリキュラム設計がされました。また、後半の2回は、クリエイティブアソシエーションである世界株式会社様(CEKAI)から5名のデザイナーが各チームにコミットし、コンセプトやプロトタイプの壁打ちを繰り返すことで、適宜、軌道修正を行いながら進めていきました。

最終日は、MIRAI LAB PALETTEにて、各チームによるアイディアの発表と、審査員による講評が行われ、受講生や本学の講師陣のほか、計60名ほどの観客が集まりました。同居するパートナー間の片付けに関するコミュニケーションを課題に設定したサービスなどが提案されました。

受講生の感想

・組織の壁や年齢や性別の壁が取り払われ、組織内のコミュニケーションUPが受講生の中に生まれたことも、大きな収穫でした。

・ビジネスに活用できる「アート思考」を体系的に学ぶことができたと共に、グループワークにてメンターに助けて頂きながら「プロトタイプ」の作成+フィードバックを受けてのブラッシュアップを経験したことで、これまでの研修と比較して良い意味で地に足の着いたビジネスを生み出すためのプロセスを学ぶことができ、実務にも活きるとても良い経験になったと思う。

・「パーパスや目指したい社会像を最初に徹底的に考え自分事として咀嚼し、周りを巻き込んだりサービスの質を一段階深めたりするためにプロトタイプを作る」という言葉にするとあっけないのですがやってみると物凄く大変な流れを実体験でき、自分の中のビジネスアプローチ方法が増えました。

前半のアートワークの様子。
出された課題をもとに、3時間かけ作品を制作しました。
作品を囲み、一点ずつ講評を行いました。
受講生はなぜこの作品を作ったのか言語化し、講師陣が様々な視点からコメントをしました。
後半のグループワークの様子。
各々の身近にある問題を持ち寄り、取り組むべきテーマを検討しました。
プロトタイプを作成することでアイデアを具体化し、メンターとともにコンセプトを詰めていきました。